私は、諦めが早いのか、決めるのが早いのか、あまり自慢して言えることではないのですが、でも、その都度、決めた理由がありました。
- 仕事は好きだけど、会社の文化に興味がない
- 仕事が大変でとてもできないので、違うものを探す
- 仕事は嫌いだけど、安定した収入になる
- 仕事は嫌ではないけど、このままの自分ではいたくない
- これぞ本当にやりたいことだ、、、
などなどと。結局何か起きているかというと、「自分」という存在が、本当に分からなかったです。若いときは、人からみてどうかとか、他人を自分の軸にして決めることが多かったです。
やってみないと、分からないことも多かったです。希望を持って留まるか、希望を持って次へいくのか、なんか、ぐちゃぐちゃでした。会社に求めている期待がきっと大きかったと思います。1日12時間もいる場所なので、それは、大きなものを期待していました。
また会社には人がいることで、人の所為にするのに都合がよく、自分のことなのか、相手のことなのか、分からなったです。まあ、手っ取り早くいうとすべては本人の問題なんです。でもだからって、自分が解決しないといけないものばかりでもないし、一人で解決できるものばかりでもありません。
会社にいることは、あくまでも役割なので、「自分とは誰か」と「役割」は異なるものなので、それは、会社の中で探すのは、論外です。それは、仕事を失ったときにショックが起きますので、会社での自分と普段の自分の役割は一緒にしないことです。仕事はいきがいではあるが、仕事は生きる目的ではないです。
やっとコーチをつけた頃には、大分そこは整理したつもりがあっても、何故今の仕事を選んだのか、整理する必要のありました。よかれと思ったことは、実は深いところでは、何かをさけていることがあることに気がつきました。
そのようにすることで、目的をもって、さらに今と向き合うことができたり、根本的に違うところも見つけたりして、心底動かされました。それは、あまり気持ちがよいことばかりではありません。
ポイントなのは、そこに他人がいることです。コーチも第3者の耳で聴いているので、自分を投影してくれます。
コーチングで向き合うこと
コーチは特に私に指示をする訳ではありません。時々、こうすればどう?という提案がありますが、すべてそのまま受け止める必要はなく、自分に必要とする答えは、自分で探していかねばなりません。
だから、コーチがいるのに、進まない自分がいることを感じたのは、1回だけではありません。かなり長い間でした。これだけやってもまだか。このコーチだめなんじゃないかと。この手法じゃだめなんじゃないかとか。でも、いずれ気がつくのが、コーチの所為ではなくて、それが自分だということが分かりました。
がーーーん。
救いようがないじゃん。
コーチング効かないじゃん。
しかも、それ突かれたのは、コーチを通じてではなくて、旦那さんという、他人の評価でした。
ダブル、がーーーーん。
このまま続ける意味が果たしてあるのだろうか。
私は、誰かに甘えたかったのかな。
誰かに手を取って、大丈夫と声かけたもらいたかったのかな。
それは贅沢なことかな。
でも、人間は、時々迷うし、落ち込むし、誰かにそっと、手を差し伸べてもらいたいもの。
しかし、このままでは、私死ぬと思いながら、思いっきり、硬直していました。
結局やりたいことができない自分がかわいそうと思っていただけでは、進まないです。
行動を伴います。コミットメントが伴うことです。
ここまで来て、何故コーチになったんだろう。
人を助けたいから。
でも人を助けることはできないんです。
助けるのは、本人です。コーチングは本人が力をつけることを見守っていくプロセスです。
つまり「根源的能動性」が起きない限り、本人は変わりません。
私は、何故人は変わりたくないかが分かりました。
結局は自分の人生に責任をとりたくないんです。
失敗することを恐れているんです。
他人の所為にする方が都合がいいし、楽。
でも本当は、自分で責任とった方がもっと楽で幸せなはずです。
それが分かるからこそ、私はコーチングを受けることを続けています。援助が欲しいからです。
で、崖から飛び降りても羽が生えることを期待して、会社という安定した土台から離れ、コーチとしてスタートしました。
誤解しないで欲しいのは、全員が会社と辞めろと言っている訳ではないです、むしろ、転職しないことを推奨しています。人生に必要なことは、あなたにやってきます。自分にコミットすることがどれだけ大変なことかを話しています。諦めずに自分と向き合うことが大切です。コーチングで行われることが、必ずしも、セッションの中だけで起きている訳ではなくて、その間でも起きています。
次は最後、独立後と私としてのコーチングのイメージです。
第1回目 はじめてのコーチ:何故コーチが必要か
このままで良いのか、からスタートしました。
第2回目 継続するコーチング:何故コーチが必要か
本気を選択したときから、その人が本当に変わります。
第3回目 会社員として:何故コーチが必要か
「根源的能動性」が起きない限り、本人は変わりません。
第4回目 独立後:何故コーチが必要か
本当に変わろうと思うと、人の助けが必要です。